ホークス、デスパ劇的サヨナラ打で優勝M「12」 楽天・則本好投も10連敗
先発の和田が好投、投手戦制す
ソフトバンクが今季5度目のサヨナラ勝ちで、優勝へのマジックナンバーを「12」に減らした。3日の楽天戦(ヤフオクD)。先発の和田が7回まで楽天打線を無失点に抑える好投を見せると、9回に楽天先発の則本から決勝点を奪うサヨナラ勝ち。楽天に3連勝し、1日に点灯したマジックは一気に4減少した。
和田対則本の息詰まる投手戦となった試合を制したのは、首位を独走するソフトバンクだった。左肘の手術から復帰2戦目となった和田は7回まで4安打無失点に抑える好投。8回には和田の後を受けた岩嵜が1死二塁のピンチを背負ったが、代打・岡島、オコエを連続三振に切って取った。
投手陣が無失点を続けると、打線がようやく9回に則本から得点を奪った。1死から今宮が中前安打で出塁し、中村晃の犠打、柳田の四球で2死一、二塁とすると、デスパイネがサヨナラ適時打を放って、勝負を決めた。
楽天は負の流れから抜け出せずに10連敗となった。3回、先頭の藤田が左中間を破る二塁打を放ってチャンスを作ったものの、内田、足立、オコエが相次いで凡退。4回2死一、三塁で島内が放ったライナーは遊撃の正面を突いた。7回には1死からアマダーが四球で出塁したものの、代走・田中が盗塁に失敗した。
8回には2番手・岩嵜から先頭の藤田が右翼フェンス直撃の安打で出塁し、代打・阿部が犠打で送って1死二塁。だが、代打・岡島が見逃し三振、オコエが空振り三振と、またもチャンスを逃し、チグハグな攻撃は変わらなかった。
先発の則本はソフトバンク打線をほぼ完璧に封じる投球を見せたが、9回に決勝点を奪われてサヨナラ負け。打線は4試合連続、36イニング連続適時打なし。この3連戦は、併殺打の間にあげた1点だけしか奪えず、1日の岸、2日の辛島に続き、またも打線が投手を見殺しにした。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)