イチロー、快足で内野安打 遊撃手に“同情”の声「これはどうしようもない」
遊撃内野安打に敵地メディアも称賛「未だに走塁も優秀。強肩です」
マーリンズのイチロー外野手は8日(日本時間9日)、敵地ブレーブス戦に「7番・右翼」でスタメン出場し、3打数1安打1四球2得点の活躍で7-1の勝利に貢献した。9回の遊撃内野安打でメジャー通算安打3073安打とし、歴代21位のキャップ・アンソン(3081本)まで残り8本とした背番号51に対し、敵地メディアは「ただただアメージング」と称賛している。また、この1本でメジャー通算2500単打という“マイルストーン”にも到達した。
8月9日(同10日)のナショナルズ戦以来、約1か月ぶりにスタメン出場を果たしたイチロー。2回に四球で出塁してチーム2点目のホームを踏むと、最終回には待望の1安打をマークした。3-1と2点リードで迎えた9回の第4打席、先頭で打席に立ち、遊撃への内野安打を放った。
敵地アトランタで試合を中継していた「FOXスポーツ・サウスイースト」の実況は、ショート深くまで届いた当たりとイチローの韋駄天ぶりから「これはどうしようもない」と遊撃手のスワンソンに成す術なしと同情した。
そして、背番号51が打ち立てている偉大な記録について、こう続けた。
「イチロー・スズキの内野安打です。日米通算4351安打です。メジャー通算3073安打で、歴代22位のキャップ・アンソンに8安打と迫っています。ただただアメージングだ」
すると、解説者の元外野手、ジョー・シンプソン氏は「依然として偉大な体型を誇っています。未だに走塁も優秀です。強肩です。ご覧の通り“多少”のヒットも打てるんですよ」と噛みしめるように語った。日々の節制と崇高なプロ意識から43歳にして、スピード、強肩を維持し、史上22位のメジャー通算3073安打を誇るイチロー。シンプソン氏の「多少」という言葉はリスペクトの裏返しだろう。
イチローはこのヒットの直後、ロハスの二塁打で好走塁を見せ、4点目のホームイン。マーリンズはさらに3得点を重ねて7-1とリードを広げ、快勝した。改めてスピードも見せつけたイチローの健在ぶりは敵地メディアからも尊敬の念を集めている。
(Full-Count編集部)