プロ野球史上初の快挙 楽天に助っ人「シーズン20発トリオ」誕生

楽天・ペゲーロ【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】
楽天・ペゲーロ【写真提供:東北楽天ゴールデンイーグルス】

楽天の30歳助っ人トリオがいずれも20発超え

 9月19日の北海道日本ハム戦。楽天のアマダーが2回の第1打席で上原投手の初球を捉えて左翼席に叩き込み、来日初となるシーズン20本塁打に到達した。この日はウィーラーにも一発が飛び出し、6-0で勝利。アマダ―の20本塁打に加え、ペゲーロは25本塁打、ウィーラーは28本塁打を記録しており、同じチームの外国人選手トリオが1シーズンで20本塁打以上をマークするのは、プロ野球史上初の快挙となった。

 3人の中でもっとも長く楽天に在籍しているウィーラーは4番を務めることも多い「チームの顔」の1人。攻守におけるガッツあふれるプレーと明るいキャラクター、そしてなにより「チームメイトからの信頼を得て、チームメイトを信頼したい」という言葉通りの真摯な姿勢で、チームメイトとファンに愛されている。今季の5月と6月には月間打率3割台をマークする好調な打棒で、チームの快進撃を支えた。

 打線の主軸として存在感を発揮しつつ、ここまでチームトップの盗塁数を誇るなど、意外性も持ち合わせるウィーラー。8月から深刻な打撃不振に陥り、同時にチームも暗く長いトンネルに突入してしまったが、9月16日の千葉ロッテ戦で約1か月ぶりのアーチを描き、自己最多タイとなる昨季の27本塁打に並ぶとこの日の5回には28号ソロをマーク。これをきっかけに、ウィーラー自身の調子もチームの勢いも、良い方向に向かうことを期待したい。

 来日2年目のアマダーは、今季はシーズン中盤までなかなか状態が上向かず、苦しい時期が続いたが、7月からは快音を連発する。昨季も8月に8本塁打と、「夏男」の実績があった。「今まで我慢して使ってもらった。コーチにも諦めずに指導してもらった」と周囲への感謝を口にし、その後もバットで首脳陣の期待に応え続けている。

 7月22日のオリックス戦では球団史上初の3打席連続本塁打。翌日の試合でも打った瞬間それと分かる特大のサヨナラ弾を放った。8月も、歯車がかみ合わず苦しむチームの中で、月間打率.294と気を吐く。そしてこの日はついに20本塁打の大台に到達。7月22日のお立ち台では今江に促され、スペイン語による初々しい「Burn!」も披露した。

「神様のおかげ」でお馴染み、ペゲーロが放つ存在感

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