広島大瀬良3年ぶり10勝も“CS先発”当確出ず 緒方監督「もう1回映像見直す」

広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】
広島・緒方孝市監督【写真:荒川祐史】

大瀬良が14年以来の2桁勝利、「殻を破れたかもしれない」

 広島の大瀬良大地が28日の東京ヤクルト戦に先発し、7回1失点の好投でルーキーイヤーの2014年以来となる10勝目をマークした。大瀬良は「ケガでローテも怪しいかなというところから、なんとか頑張れた。2桁に乗ったのは嬉しい」と喜んだ。

 クライマックスシリーズ(CS)での先発入りは当落戦上にあるが、「あとは首脳陣の評価。自分としては、どのポジションでも投げられるように準備する」と意気込んだ。一方、緒方監督は「7イニング投げたことはよかった。10勝にも到達したわけだしね」と、一応評価したが、「もう1回、映像を見直して確認したいことがある」とCSでの先発入りに当確は出さず、「次に向けての戦いはすでに始まっているので、これでホッとしないようにしてもらいたい」と気を引き締めていた。

 大瀬良は14年以来となる規定投球回に達したが、緒方監督は「1年間、ローテで回る投手の最低ライン」とし、145回2/3という数字については「150はいってもらわないと。そこまで達しているのは(野村)祐輔ぐらい。それだけリリーフ陣には負担がかかっているということ」と手厳しかった。

「シーズンの終盤や、特に最終戦ではいい結果を残せていなかったので、(今日勝てたのは)そういう意味では殻を破れたかもしれない」という大瀬良にとって、ポストシーズンの舞台は首脳陣の真の意味での信頼を勝ち取る舞台となる。

(大久保泰伸 / Yasunobu Okubo)

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