イチロー、スタントンも去就未定 新オーナー会見に見る“ジーター革命”の可能性
新オーナー就任会見でイチロー、スタントン、マッティングリー監督らの去就に言及
マーリンズを買収し、新オーナーとなった投資家のブルース・シャーマン氏、元ヤンキース主将のデレク・ジーター氏が3日(日本時間4日)、本拠地マーリンズパークで記者会見を行った。現役時代と変わらぬスリムな体型を保つスーパースターは、イチロー外野手、ジャンカルロ・スタントン外野手、そしてドン・マッティングリー監督らの去就については「これから話す」と態度を“保留”。どんな形でチームが生まれ変わるのか、注目が集まる。
全米が注目した記者会見。メジャーを代表するスーパースターとしてスタジアムを沸かせてきたジーターが、オーナーとして、マーリンズのチームづくりについて語った。
「我々は席につき、(強化責任者の)マイケル・ヒルと彼のスタッフと計画を決めることになる。この組織を再建しなければいけない。それは選手の発掘とスカウティングから始まる」
では、現在、チームに在籍するメンバーはどうなるのか。今季、MLBトップの59本塁打を放ち、打点との2冠に輝いたスタントンは、2027年までの大型契約を残す。北米スポーツ史上最高の総額3億2500万ドル(約366億6000万円)+出来高で結ばれた契約は1年目・15年の650万ドル(約7億3000万円)から徐々に年俸が上昇していく内容で、23年には3200万ドル(約36億円)に達する予定だ。昨季までトレードは難しいと見られていたが、今季の活躍ぶりから“売り時”との声が多く、去就に注目が集まっている。
ジーター氏はメジャー最高の大砲について「信じられないシーズンだった」と今季の活躍を称えつつ、「彼についてはよく知らない。まだ選手たちとは話していない。彼とも話していない。組織を前に進める時は、マイク・ヒルと話すつもりだ」と説明。去就については明言しなかった。