田中将大は「完全な状態に向かってる」 最長6回投げての初勝利にブーン監督太鼓判

本拠地でのレイズ戦に先発登板したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】
本拠地でのレイズ戦に先発登板したヤンキース・田中将大【写真:Getty Images】

ブーン監督が太鼓判「今日は大きなステップ。完全な状態に向かっている」

■ヤンキース 5-3 レイズ(日本時間2日・ニューヨーク)

 ヤンキースの田中将大投手は1日(日本時間2日)、本拠地でのレイズ戦で今季6度目の先発マウンドに上がり、今季初勝利をあげた。今季最長の6回88球を投げて3安打2失点7奪三振と好投した右腕に対し、アーロン・ブーン監督も「今日は大きなステップだったと思う。今は100球投げられる完全な状態に向かっている」と完全復活に向けて高く評価した。

 初回は2三振を奪い、上々の立ち上がりを見せた田中。3回にはペレスに四球を与えたが、2つの三振を奪って無失点に封じた。4回までゼロを並べた田中だったが、2点リードで迎えた5回にキアマイアーに特大2ランを被弾して同点に。それでも、6回までマウンドに上がり、この2点のみに抑えた。

 6回の攻撃で味方打線がウルシェラの2点適時三塁打などで3点を奪って勝ち越しに成功。7回以降はリリーフ陣がリードを守った。6回3安打2失点7奪三振で降板した田中は今季6試合目の先発で初勝利。ブーン監督も「スライダーがとても良かった。左打者に対して内角にも外角にもスライダーを効果的に使えていた。効果的な形だった」と振り返っていた。

 5回を終えたところで球数は70球に達していたが、指揮官は田中に確認した上で6回も続投させることを決断した。「彼に成し遂げてほしかった。球数が85から90球を超えないぐらいまで投げてほしかった。しかし、彼はその域まで達していなかったし、ボールを欲しがっていたから続投させた」とコメント。今季最長の6回、88球を投げたこの日の投球を喜んでいた。

 サマートレーニング中に頭部に打球が直撃して調整が遅れていた田中。6度目の先発マウンドを経て“完全復活”も間近のよう。指揮官は「彼はかなりビルドアップできている。(88球投げた)今日は大きなステップだったと思う。今は100球投げられる完全な状態に向かっている。そういう意味で今日は重要なステップだった」と納得の表情だった。

(Full-Count編集部)

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