楽天岸、再び敗戦翌日のマウンドへ 勝てば王手の大一番「自分の仕事を」

楽天・岸孝之【写真:荒川祐史】
楽天・岸孝之【写真:荒川祐史】

CSファーストステージは大敗翌日の試合で快投「気持ち的に大きかった」

 楽天が、2本柱の1本で、ファイナル突破への王手に挑む。21日、ヤフオクドームで行われるソフトバンクとのクライマックスシリーズ第4戦。ソフトバンクに与えられたアドバンテージを含み2勝2敗のタイで迎える一戦で、楽天は岸孝之投手が先発のマウンドに上がる。20日の第3戦前の練習で調整を終えた右腕は「今日の結果どうこうは関係なく、しっかり自分の仕事をしたいと思います」と語った。

 2連勝で迎えた前夜の第3戦。エース則本昂大投手が先発したものの、7回5失点。同点で迎えた8回にセットアッパーの福山博之投手が決勝の2ランを浴びて敗れた。星を五分を戻され、第4戦は勝ったほうが、日本シリーズ進出に王手をかける構図となった。

 再びチームを救うことが出来るか。ファーストステージでは、今回と同様に、初戦に先発した則本が4回7失点でKOされ、チームは大敗。負ければ敗退が決まるという第2戦に先発し、7回途中3安打無失点と好投。チームも勝利し、そのまま勢いに乗ってファーストステージを突破した。

 この白星は、岸にとって7月19日の日本ハム戦(札幌D)以来、約3か月ぶりの白星だった。それだけに「ずっと勝っていなくて、だいぶスッキリした気持ちと、負けちゃいけないところで勝てたというのは、すごく気持ち的にも大きかった」とメンタル面にも大きなプラス要素となったはずだ。

 対するソフトバンク打線は、主砲の柳田が怪我で不在。初戦、2戦目は2点、1点と打線に元気がなかったが、第3戦は7点を奪われている。「(柳田がいないのは)それは違うと思いますけど、チーム力というか、打線としてはすごくそれぞれがいいバッティングをしてくる。気は抜けないのは確か。誰がいる、いない、関係なく1人ずつアウトに取れたらいいなと思います」と警戒を怠らない岸。日本シリーズ進出に王手をかけるのは、どちらか。楽天の命運は、岸孝之に託された。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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