ダルビッシュは8連勝ならず2敗目 メジャー最長8連続QS、勝利と奪三振の“2冠”

レッズ戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
レッズ戦に先発登板したカブス・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

初回に3ランを被弾も、2回以降はノーヒット投球

■レッズ 3-0 カブス(日本時間10日・シカゴ)

 カブスのダルビッシュ有投手は9日(日本時間10日)、本拠地でのレッズ戦で今季9試合目の先発マウンドに上がったものの、2敗目を喫した。「ロベルト・クレメンテ・デー」ということで背番号「21」で登板したダルビッシュは初回にいきなり3点を失うと、リードを奪われたまま降板。8試合連続勝利はならず、今季初登板以来の敗戦投手となった。

 ダルビッシュは初回、1死からカステヤノス、ウインカーに連続四球を与えると、2死一、二塁からムスタカスに右翼スタンドへ先制の3ランを浴びた。秋山との最初の対戦はどん詰まりの遊撃への内野安打になった。

 波乱の立ち上がりとなったダルビッシュだが、2回以降は立ち直り、ほぼ完璧な投球を見せた。2回はガルビス、バーンハート、ボットを3連続空振り三振。3回も3者凡退に仕留めた。5回に2つの三振を奪って8個目とし、今季の奪三振数は71個に。サイ・ヤング賞の最大のライバルとなりそうなメッツのジェイコブ・デグロム投手を抜き、奪三振数でリーグトップに立った。

 6回も続投した右腕は先頭のウインカーを遊ゴロ、続くスアレスはこの日9個目の空振り三振。ムスタカスも三ゴロに封じて3者凡退に。ダルビッシュは2回以降は無安打に封じて、6回を投げて98球、2安打3失点9奪三振。メジャートップの8試合連続クオリティースタート(QS)を達成して降板となった。

 だが、カブス打線はレッズ先発のトレバー・バウアー投手の前に沈黙。ダルビッシュと共にサイ・ヤング賞候補にも名前が挙がる右腕の前に7回までわずか1安打に抑え込まれてビハインドをはね返せなかった。初回に3点を許したダルビッシュが敗戦投手となり、今季2敗目を喫した。これで今季のダルビッシュは7勝2敗、防御率1.77、72奪三振となった。

 なお、「6番・左翼」でスタメン出場した秋山翔吾外野手は初回にダルビッシュから内野安打を放つと、9回にも左前安打を放って4打数2安打。メジャー初の2試合連続マルチ安打とした。

(Full-Count編集部)

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