日本ハム斎藤、5回途中に勝利投手目前で降板 大量リード受けるも初勝利逃す
今季初登板は4回1/3、8安打3奪三振1四球3失点、勝利投手の権利まであとアウト2つ
日本ハムの斎藤佑樹投手が2日、敵地QVCマリンでのロッテ戦で今季初先発し、4回1/3を投げ、8安打3奪三振1四球3失点で今季初勝利を逃した。3回まで無失点に抑え、一時は8点のリードを受けながらも、4回から崩れ、5回途中76球で降板した。
斎藤は初回、先頭の1番荻野をライトフライ、2番鈴木をセンターフライに打ち取るも、3番角中に一二塁間を破られ、4番今江にもライト前ヒットを許す。だが、続く井口を外角低めへのスライダーで空振り三振に切り取った。
2回、日本ハム打線が相手先発の唐川を攻め、2死満塁から1番谷口がセンター前に2点タイムリーヒット。続く2番田中もライトへ弾き返し、1点を加えた。
3回には4番中田が内角高めのストレートをレフトスタンドへ今季2号となるソロ弾。さらに4回には先頭の8番岡のライトへの二塁打、9番中島のセフティーバントで一、三塁とすると、続く谷口がセンターにタイムリーヒット。その後も陽岱鋼の二塁打で2点を追加し、中田に四球を選んだところで唐川は降板。日本ハムは代わった木村からも5番ハーミッダがタイムリー二塁打を放ち、この回4点を奪った。
味方打線の援護を受けた斎藤は2回、3回と三者凡退に仕留めるも、4回につかまる。1死から今江にライト前ヒット、井口にレフトへの二塁打を浴び、二、三塁に。直後、6番クルーズにレフトへ弾き返され、2失点。2死三塁となった後、8番肘井にも左中間にタイムリー二塁打を許した。さらに田村に四球を与え、一、二塁。ここはどうにか踏ん張り、荻野を三振に仕留める。
しかし5回、再びピンチを招く。1死から角中にレフトへ二塁打を浴びると、この日2安打の今江には内野安打で出塁を許し、一、三塁に。ここで降板を告げられた。
勝利投手の権利まであとアウト2つ。5点リードの状況でマウンドを降りることになった斎藤。ベンチに引き上げる最中にはグラウンドを振り返り、悔しそうに首をかしげた。期待された今季初登板だったが、初勝利はお預けとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count