ダルビッシュ、古巣レンジャーズで苦しんだ過去を吐露 地元紙が伝える

ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】
ドジャース・ダルビッシュ有【写真:Getty Images】

ドジャース移籍後に古巣の気遣いに気付く

 今シーズン途中にドジャースに移籍したダルビッシュ有投手が古巣レンジャーズでプレッシャーに苦しんだ過去を地元紙に明かしている。米紙「ダラス・モーニングニュース」電子版が伝えている。

 地元紙が「ユウ・ダルビッシュ:トレードによっていかにレンジャーズやファンが自分のことを気にかけてくれていたかに気付いた」との見出しで特集した記事は、同紙のレンジャーズ番を務めるエバン・グラント記者がワールドシリーズ後にダルビッシュ本人とテキストでやり取りをして執筆したという。その中で、右腕がレンジャーズに所属していた際、クラブハウス内外からの期待に応えようとした結果、自身に大きなプレッシャーをかけることになったことが伝えられている。さらにそれが野球への楽しみを削ぐことにもつながったという。

 記事の中では通訳を介してやり取りした内容が紹介されており、ダルビッシュは「レンジャーズにいた時は一生懸命プレーをしてきたが、クラブハウス内外からの批評の声に注意を払い過ぎていた」、「チームメイトとの関係もうまくいかない時もあった。そういったことで、野球をする楽しみを感じられないこともあった」など、苦しんだ過去を明かしている。

 一方、ドジャースにトレードで移籍したことでその心境に変化が起こり、「レンジャーズやファンがどれだけ自分のことを気にかけてくれていたのか気づいた。すると再び野球への楽しみを感じられるようになっていった」という。

 また記事では、レンジャーズのワシントン元監督やマダックス元投手コーチらから直球でアグレッシブに攻めることを求められたこと、それによって右腕が苦心したこと、2012年のワイルドカードゲームでの敗退や2013年のアストロズ戦での“準完全試合”などでプレッシャーがさらに増していったことなどが伝えられている。

(Full-Count編集部)

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