前田健太は「勝利にふさわしい投球だった」 指揮官称賛「ダメージを最小限に」
制球に苦しむも5回無失点で1点リード死守「粘って引っ張ってくれた」
■アストロズ 4-1 ツインズ(WCシリーズ・日本時間30日・ミネソタ)
ツインズの前田健太投手は29日(日本時間30日)、本拠地で行われたアストロズとのワイルドカードシリーズ第1戦に先発し、5回を2安打5奪三振3四球無失点と粘投した。勝利投手の権利を持って降板したが、チームは終盤に勝ち越され、1-4で黒星を喫し、ポストシーズン17連敗となった。試合後、記者会見に臨んだロコ・バルデリ監督は、前田の力投について「勝利にふさわしい投球だった」と称えた。
負の記録を止めることができなかった。ポストシーズン17連敗は、MLBにとどまらず北米4大スポーツワースト記録。ツインズは6回が終わるまで1点リードを守ったが、7回に同点に追いつかれると、9回に3点を追加されて引き離された。
大切な初戦先発を任された前田は序盤、制球に苦しみ、球数がかさんだが、なんとか5回を無失点に抑えて勝機を繋いだ。バルデリ監督は「速球のコントロールを安定させるのに少し時間は掛かったが、そもそもダメージを最小限に抑える術を見つけるのが上手い。試合中盤まで粘ってチームを引っ張ってくれたし、勝利のチャンスを与えてくれた」と、32歳右腕を称えた。
辛抱強いアストロズ打線がなかなかバットを振らない中でも、焦らずペースを守って要所で締めた。指揮官は「彼は闘志を持った男。大事なところでいい投球ができるお手本のような存在。今日もそれをやり遂げた」と称えると、「非常にいい先発マウンドだった。私は彼のパフォーマンスに満足している」と言葉を続けた。
結局、ツインズ打線は初回にクルーズの二塁打で1点を挙げたのみで沈黙。監督は「打線がもっと得点できれば良かったのだが」と声を落とした。
(Full-Count編集部)