パイレーツ姜がWLで苦戦、パイレーツGMは来季不在も視野とチーム編成明言

去就が注目されるパイレーツ・姜正浩【写真:Getty Images】
去就が注目されるパイレーツ・姜正浩【写真:Getty Images】

ドミニカ共和国では20試合に出場し、打率.114、1本塁打

 昨年12月に飲酒運転で交通事故を起こし、米国就労ビザを取得できずに今季を棒に振ったパイレーツの姜正浩(カン・ジョンホ)内野手。来季の復帰を目指して、現在はドミニカ共和国で開催中のウインターリーグに参加しているが、20試合出場時点で打率.114と苦戦している。来季に向けて戦力補強に努めるパイレーツのニール・ハンティントンGMは、姜が不在の場合に備えてチーム編成を進めているという。球団公式サイトが伝えている。

 姜は昨年12月に、母国韓国で飲酒運転で交通事故を起こした挙げ句、現場から一時逃走して逮捕された。そのため、メジャーでプレーするために必要な米国就労ビザが発行されず、今季は渡米できずに韓国でトレーニングに励んでいた。だが、ウインターリーグが開催されるドミニカ共和国であればビザが発給されるため、スキルや体力維持の目的で参加。アギラス・シバエーニャスの一員として12日まで20試合に出場したが、打率.114、1本塁打、9打点と苦戦している。

 開催中のGMミーティングに参加しているハンティントンGMは、姜の状況について「1年が経過し、(ビザ発給)手続きが変わるのか?別の見解がなされるのか?彼はいい選手だけに、そうあることを願いたい」と話したという。だが、同時に「姜不在のプランを立てなければならない時期に来ている。渡米できればボーナス。渡米できなくても、困らない形にしたい」と話し、姜不在を前提としたチーム作りを進めていくようだ。

 パイレーツにはデービッド・フリース、ショーン・ロドリゲスら三塁を守れるベテラン選手が在籍するが、MLB公式サイトに寄稿するジョン・モロシ記者は「パイレーツがFAニール・ウォーカーと再契約に興味。カン・ジョンホの入国問題で内野補強も必要」とツイート。パイレーツが着々と姜不在のチーム作りに取りかかる様子を伝えた。

 今季打撃不振にあえいだパイレーツは、チーム本塁打数と長打率でメジャー30球団中29位に低迷。姜は2シーズンで36本塁打、120打点を挙げているだけに、チームとしては復活を望みたいところだろう。ウインターリーグで姜の状態が上がったとしても、問題はビザが取得できるか否か。人事を尽くして天命を待つしかないのかもしれない。

(Full-Count編集部)

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