「本当に大きい」新天地オリックス指揮官も絶賛、FA移籍・増井の存在感

日本ハムを離れ来季はオリックスへ活躍の場を移す増井【写真:石川加奈子】
日本ハムを離れ来季はオリックスへ活躍の場を移す増井【写真:石川加奈子】

12月7日に入団会見、背番号は「17」

 11月30日、オリックスは日本ハムから国内FA権を行使した増井浩俊投手の獲得を発表した。背番号は「17」に決定。今季まで「17」を背負った山崎福は、背番号「0」に変更となる。

 増井投手は、静岡高校、駒澤大学、東芝を経て、2009年に北海道日本ハムから5位指名を受けて入団。1年目は先発として起用されるが思うような数字を残せず、2年目に中継ぎに転向した。すると56試合に登板して防御率1点台と、その才能が開花する。2012年にはリーグ最多の73試合に登板し、ともにパ・リーグ新記録となる45ホールド、50ホールドポイントをマーク。3年目にして最優秀中継ぎのタイトルに輝いた。翌年には、史上最速で通算100ホールドに到達する。

 2014年から抑えを任されるようになり、2015年には福岡ソフトバンクのサファテ投手と熾烈なセーブ王争いを演じる。最終的にはわずか2セーブ差でタイトルを逃したものの、キャリアハイの39セーブをマーク。球界を代表する守護神としての地位を確立した。

 しかし、昨季の前半は勝負所を任されながら踏ん張りきれず、10セーブを挙げた後に先発へ再転向。すると、ルーキーイヤー以来となる久しぶりの起用の影響を全く感じさせず、8月には自身初の完封勝利を含む怒涛の7連勝。終わってみれば、チームの日本一に大きく貢献する10勝10セーブを記録した。1人の投手が2桁勝利2桁セーブを同時に達成するのは、実は両リーグ合わせて16年ぶりとなる快挙だった。今季は守護神に戻り、チームが低迷する中で52試合に登板、6勝1敗27セーブという成績を残した。

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