エ軍エップラーGM、大谷入団決断の第一報に「膝の力が抜けて後ずさり…」

(左から)エンゼルスのアート・モレノ球団オーナー、マイク・ソーシア監督、大谷翔平、ビリー・エップラーGM、ジョン・カーピーノ球団社長【写真:編集部】
(左から)エンゼルスのアート・モレノ球団オーナー、マイク・ソーシア監督、大谷翔平、ビリー・エップラーGM、ジョン・カーピーノ球団社長【写真:編集部】

エンゼルス所属選手からニュースの真偽を確かめる連絡が殺到

 日本ハムからポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャー移籍する大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、エンゼルスの本拠地エンゼルスタジアムで入団会見を行った。エンゼルスのビリー・エップラーGMは、大谷の代理人から決断の連絡をもらった時の状況を振り返り、「膝の力が抜けて、後ずさりしながらへたり込んでしまった」と破顔した。

 8日(同9日)の午前中に、大谷の代理人を務めるCAAのネズ・バレロ氏から別件で電話を受けたエップラーGMは、その時に「全てのプロセスは終わったので、後はショーヘイが決断するだけ。それは今日かもしれないし、明日かもしれないし、10日後かもしれない」と告げられたという。それから1時間半後、CAAの代表電話番号から受けた着信に応えると、電話の主はバレロ氏で「そういえば、さっき1つ言い忘れてました…オオタニはエンゼルスの一員になると決めました」と願ってもない朗報が耳に飛び込んできたという。

「知らせを聞いた時は、膝の力が抜けて、後ずさりしながらへたり込んでしまったよ」

 ニュースを受けた瞬間を「息子が生まれた時。妻と結婚した時。そのくらい思い出に残る瞬間だった」と振り返るエップラーGMは、「自分がGM職を射止めたという知らせを受けた時よりも感情が揺さぶられたことは間違いない」と、再び沸き上がる感情で声を詰まらせながら話した。

 アート・モレノ球団オーナーに「We got him(彼を獲得しました)」と報告すると同時に、大谷エンゼルス入りのニュースが全米を駆け巡ったという。すると、間もなく所属選手たちから次々とニュースの真偽を問い合わせる連絡が殺到。今季正捕手を務めたマーティン・マルドナドからは「オオタニが投げる時は絶対に先発させてください!」と嘆願メールが届いたそうだ。

 ヤンキースでGM補佐だった2013年以来、大谷の試合を10試合ほど直接視察しているというエップラーGMは、大谷入団を「球団の歴史に残る出来事」と位置づけた。メジャーリーガー大谷の二刀流挑戦は、球団をあげての大きな取り組みとなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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