FA“お買い得”「Cランク」は移籍後に活躍したのか? 過去10年の移籍前後を振り返る

DeNA・井納翔一(左)とロッテ・唐川侑己【写真:荒川祐史】
DeNA・井納翔一(左)とロッテ・唐川侑己【写真:荒川祐史】

過去10年のCランク選手計15人の中で前年より出場機会を増やしたのはわずか6人

 日本シリーズが終了し、26日から今季のFA有資格者が権利を行使するための申請期間が始まった。有資格者は所属球団に意思を伝えればFA権を行使でき、「FA宣言選手」として12月5日に公示され、翌日から交渉可能。今季のFA有資格者は97人。国内FA権はDeNA・梶谷隆幸外野手と井納翔一投手、ヤクルト・小川泰弘投手ら38人、海外FA権はロッテ澤村拓一投手ら59人が保有している。

 FA移籍では球団の年俸上位3位ならばAランク、4位から10位ならBランクとなり人的補償、金銭による補償が必要となる。一方で11位以下はCランクとなり“補償”の必要はない。昨オフはソフトバンクの福田秀平がCランクで人気を集めロッテに移籍した。

 ここでは過去10年のCランク選手たちの移籍後を振り返ってみる。以下はCランク選手がFA移籍した前年度の成績と翌年の成績。(金額は推定)

【2010年】
楽天 藤井彰人 捕手 →阪神
8試合 打率.222、0本塁打2打点→99試合 打率.223、2本塁打15打点

【2011年】
西武 許銘傑 投手 →オリックス
49試合 6勝2敗1セーブ22ホールド、防御率1.98→37試合 0勝3敗1セーブ10ホールド、防御率5.29

巨人 鶴岡一成 捕手 →DeNA
34試合 打率.218、0本塁打1打点→102試合 打率.189、1本塁打15打点

中日 小池正晃 外野手 →DeNA
73試合 打率.268、5本塁打21打点→88試合 打率.192、3本塁打19打点

【2012年】
オリックス 日高剛 捕手 →阪神
52試合 打率.239、1本塁打8打点→44試合 打率.289、2本塁打7打点

【2013年】
中日 中田賢一 投手 →ソフトバンク
40登板 4勝6敗15ホールド、防御率3.40→25登板 11勝7敗、防御率4.34

巨人 小笠原道大 →中日
22試合 打率.250、1本塁打8打点→81試合 打率.301、1本塁打18打点

ソフトバンク 山崎勝己 捕手 →オリックス
91試合 打率.252、1本塁打20打点→60試合 打率.108、0本塁打4打点

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