鷹・ムーア、第3戦に先発 日本一の大舞台に武者震い「1球の重みが違う」

ソフトバンクのマット・ムーア【写真:藤浦一都】
ソフトバンクのマット・ムーア【写真:藤浦一都】

「ワールドシリーズに出たことがないし、高校時代に州のチャンピオンシップに出たぐらい」

 24日にPayPayドームで行われる日本シリーズ第3戦に、ソフトバンクのマット・ムーア投手が先発する。ムーアはレギュラーシーズンで13試合に登板し6勝3敗。23日の練習後、初の日本シリーズ登板に向けて意気込みを語った。

 練習前には、アップで使用するアメリカンフットボール用のボールできれいな回転が効いたパスを披露。本場仕込みのアメフトスローにチームメートから「さすが!」「すごい!」と称賛の声があがっていた。そんなリラックスムードの中で汗を流したムーアは、練習後に第3戦の先発に向けた心境を語った。

「1球1球の重みがレギュラーシーズンとは違う。(2戦までを)見ていてそう感じたし、明日もそれを意識しながら投げるよ。あまり考え過ぎないように心がけて、一人ひとり、1球1球という気持ちでやっていきたい」

 来日1年目で、日本プロ野球の頂点を決める一戦に先発する。これまでの大舞台の経験を尋ねると「もちろんワールドシリーズには出たことがないし、高校時代に州のチャンピオンシップに出たくらいかな」とニヤリ。さらに12月が近づく時期での公式戦には「この時期に秋のシーズンをやっていたことはあるけど、公式戦では初めて。6月まで開幕できなかったし、こうしてここまで野球ができていることには感謝しないといけないし、シーズンも120試合できたことは素晴らしいこと」と、改めてコロナ禍で戦い続ける医療従事者やプロ野球開催に尽力してくれた人々への感謝を口にした。

 巨人打線との対決はもちろん初めて。「シリーズ始まる前にミーティングがあったし、1試合目と2試合目も見た」とムーア。その上で「相手がどこというのはないが、ここまで勝ち上がったからにはバランスもいいチームだと思う。それはわかっているので、まずは自分のピッチングをすること。明日の試合前にも甲斐としっかりゲームプランを立てて、自分たちの形でいきたいと思う」とセ・リーグ覇者との初対決に胸を躍らせた。

(Full-Count編集部)

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