イチローは“最年長対決”で1安打 メジャー通算2849安打で歴代単独45位に
MLB野手最年長のイチローが、先発投手最年長のコロンからレフト前ヒット
マーリンズのイチロー外野手が17日(日本時間18日)、敵地でのメッツ戦に「6番・センター」で先発し、4打数1安打だった。今季4度目の先発はメッツのバートロ・コロンとの“最年長対決”。第3打席でレフト前に運び、メジャー歴代単独45位の2849安打目をマークした。試合はマーリンズが1-4で敗れ、2連敗となった。
この日の相手先発コロンはイチローと同じ1973年生まれ(コロンは5月、イチローは10月)の41歳。今季のMLBでは2位と3位の高齢選手の対決(1位はロッキーズの中継ぎ右腕ラトロイ・ホーキンス)となった。
コロンは先発投手最年長、イチローは野手最年長という“最年長対決”。試合前までの対戦成績は95打数31安打の打率3割2分6厘、3本塁打、10打点で、イチローにとっては現役選手でジョン・ラッキー(カージナルス)、アービン・サンタナ(ツインズ)に続いて3番目に対戦が多い投手、逆にコロンにとってはイチローが最も対戦の多い現役打者となっている。
イチローは1点リードの2回1死走者なしで第1打席を迎え、2球目のチェンジアップを叩いてライトフライに倒れた。
5回には無死走者なしで打席に。ここでは2ボール1ストライクからの4球目のツーシームを打ってサードフライ。マイアミ・ヘラルドのクラーク・スペンサー記者は「メジャー最年長選手3人のうち2人の対決は、イチローを内野フライに仕留めて、今回はコロンが凌ぐ」とツイートした。
その裏、マーリンズはコロンに犠牲フライを許し、同点に追いつかれる。コロンの犠牲フライは2002年以来で、キャリア2度目となった。さらに、マーリンズは6回に2点を勝ち越されてしまう。
イチローは7回1死一塁で3度目の打席に。1ストライクからの86マイル(約138キロ)のツーシームを弾き返し、レフト前に転がした。これがイチローのメジャー通算2849本目のヒット。並んでいたブルックス・ロビンソン氏を抜き、歴代単独45位となった。
ロビンソン氏は元オリオールズの三塁手。MVP1度、オールスター出場15度、ゴールドグラブ賞16度を誇るスーパスターで、資格取得1年目で野球殿堂入りを果たしている。イチローはまた1人、名選手を抜き去った。
チャンスを広げたものの、後続が倒れて無得点。マーリンズは8回にも1点を失い、3点差とされた。
イチローは9回2死一塁で4度目の打席に立ったが、右腕ファミリアの前に投ゴロに倒れ、最後の打者となった。この日は4打数1安打で打率2割3分8厘となった。
マーリンズは1-4で敗れ、同地区のライバル・メッツに2連敗。メッツは6連勝となった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count