楽天松井、来季リリーフ復帰へ 石井監督の打診に決意「日本一決定のマウンドに」

会見に臨んだ楽天・松井裕樹【写真提供:楽天野球団】
会見に臨んだ楽天・松井裕樹【写真提供:楽天野球団】

現状維持2億5000万円でサイン、来季4年契約の2年目

 楽天の松井裕樹投手が27日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉を行い、現状維持の年俸2億5000万円でサインした。来季は4年契約の2年目。石井一久GM兼監督と話し合った結果、来季リリーフ復帰を決めたことを明かした。(金額は推定)

 昨年38セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得した25歳の左腕は、今季は自身の希望で先発に転向。しかし序盤は不振で、6月29日に抹消されてから8月6日に昇格するまで2軍で調整した。1軍復帰後は持ち味を発揮したが、10月からはチーム事情で救援に回った。トータルで25試合登板、4勝5敗8ホールド2セーブ、防御率3.18。先発した10試合の防御率は3.66、救援での15試合は1.65だった。

「自分がどこで投げればチームのためになるかを考えた。今季は先発でイニングを投げられなかった。僕が先発するとリリーフの負担が大きくなる」と語った。石井監督の方からリリーフ復帰を打診され、「僕もそのつもりだったので、任されるうれしさがあった」と明かした。

 先発を経験したことはプラスにとらえており、「力を抜くことをテーマに先発した結果、シーズン終盤に中継ぎで出力を上げた時に、うまくかみ合った。いい意味で入れ込みすぎず、ガチガチに力が入ることがなくなった分、体のキレが良くなり、納得するボールがあった」と話した。

 来季の目標に「日本一」を掲げ、「日本シリーズをテレビで見ていた。あそこで投げて、日本一決定のマウンドに立っていたい」と抑え復帰への意欲を新たにした。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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