長年の課題をクリア 楽天Kスタでの日本シリーズ開催は秒読み段階

今後、さらなる増席をすることが明らかに

 今回、楽天が発表した工事計画は内野3塁側後方に936席、外野レフトの楽天山後方部分に1249席の特設スタンドを設置。合計2185席の増加で25651人を予定している。9月中には25000人を超えるスタジアムが完成する計画だ。

 ただ、楽天の立花陽三社長はシーズンのチケットが買えないというファンの声を受け入れて増席を決めたと説明しており、あくまで日本シリーズ目的ではないと主張している。一方で日本プロ野球機構が要望する2万8000人については「努力目標として、クリアしていこうと思っている」と、クライマックスシリーズ、日本シリーズに向け、今後さらなる増席をすることを明かした。

 以前から球界内では、もし楽天が日本シリーズに進出した場合はどうなるのかという疑問があった。Kスタ宮城で開催されなければ、東京ドームでのシリーズという案もささやかれていたほどだ。つまりセ・リーグの首位を走る巨人との日本シリーズになった場合はすべてが東京ドーム開催というファンにとっては物足りない戦いになる可能性もあったのだが、ひとまず、その不安は解消されそうだ。

 ただし問題がもうひとつ。もし2万8000人をクリアしなければ、収益面の課題からチケットの値上げによってNPB側を納得させる可能性も残っている。約束通り、悲願の日本一へ向けて、さらなる増設は実現するのか。初優勝に向かうリーグ戦の動向も注目されるが、球場問題もまだまだ動きがありそうだ。

【了】

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