アンディ・ペティット最後の登板

22日のジャイアンツ戦がヤンキースタジアム最後の登板に

 これが本当のラストだ。ヤンキースのアンディ・ペティットが20日に今季終了後の引退を発表したことを、米全国紙USAトゥデー(電子版)は大々的に報じた。先発が予定されている22日のジャイアンツ戦が、ヤンキースタジアムでの最後の登板になるという。

 ペティットは取材に対し「キャリアを通じてサポートしてもらったことを、私はすべてのファンにとても感謝している。それをユニホームを着ている間に知ってもらいたい。残りのゲームは、そのことに気持ちを傾けたい」と話した。その上で「フィールドの上にすべてを残してきたつもりだ。時間は正しい。精神的にも肉体的にも自分自身を消耗してきた」と決断の理由を明かした。

 ヤンキースを支えてきた左腕は、2010年シーズン終了後に1度は引退している。ただ、当時は翌年の2月4日に表明しており、ファンに公式戦の登板で別れを告げることは出来なかった。2012年に現役復帰し、再びチームに不可欠な存在として活躍してきた41歳は、正真正銘の本拠地でのラスト登板で、感謝の気持ちを持ってマウンドに上がる。

 ここまでのキャリア通算は、18年で255勝152敗、防御率3・86。野球殿堂入りの可能性もあるが、同紙はペティットが2002年に禁止薬物のヒト成長ホルモンを使用し、2007年にその事実を認めたことがマイナスに作用するとしている。ただ、史上最多のセーブ数を誇るマリアーノ・リベラとともに、ヤンキースの5度のワールドシリーズ制覇に貢献してきた名投手が今季限りでユニホームを脱ぐという事実に変わりはない。

 ヤンキースは今季、アストロズとの敵地での3連戦でレギュラーシーズンの日程を終える。ペティットの自宅はヒューストンにあるため、家族が見守る中で現役最後の登板を迎えることになりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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