マリアノ・リベラがセンターを守る?
マリアノ・リベラのヤンキースタジアム・ラストゲーム
リベラがセンター!? 米全国紙USAトゥデー(電子版)は、アメリカ中を感動に包んだマリアノ・リベラの「ヤンキースタジアム・ラストゲーム」について大々的に取り上げた。伝説のクローザーは26日に本拠地での最後の登板を終え、シーズン最後の3連戦を戦うヒューストンへ移動。そこでセンターを守るという仰天プランが浮上している。
リベラのヤンキースタジアムでのラストゲームの映像は、USAトゥデーのHPで見ることが出来る。
9回2死の場面で、長年チームメートとして共にヤンキースを引っ張ってきたアンディ・ペティットとデレク・ジーターが、8回途中から登板していたリベラのいるマウンドに向かい、交代をコールする粋な演出。スタンディング・オベーションに包まれたヤンキースタジアムの真ん中で、背番号42はペティットの肩に顔をうずめ、しばらくの間、号泣した。
その後、ジーターの肩にも顔をうずめて体を揺らしながら泣いた守護神は、帽子を取り、歓声に応えながらベンチに戻ると、ジョー・ジラルディ監督とがっちりと抱擁。現役時代にはバッテリーを組んだ指揮官も涙をこらえきれず、何度も目頭を押さえた。「彼らが(マウンドに)来てくれて本当にうれしかった。感情が爆発して、言葉で表せない気持ちになった。これで最後なんだと初めて実感したよ」とリベラ。歴代最多の通算652セーブを誇るクローザーにふさわしいラストだった。
ただ、これはリベラの現役最後の試合ではない。同紙によると、ヒューストンではさらに粋な演出が待っているようだ。ジラルディ監督は「多分、彼は今週末にセンターを守るだろう」と明かした。これは本人の希望のようで、「彼と話し合わなければいけないが、もし機会を作れれば、8回からセンターを守ってもらい、9回にはマウンドに上がってもらうだろう」と話している。
ヤンキースは25日の試合でレイズに敗れ、5年ぶりにプレーオフ進出を逃した。しかし、リベラにふさわしいラストを用意しなければいけない今季は、最後までレギュラーシーズンを盛り上げていくことになるだろう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count