ヤンキースGMが渦中のAロッドを来季戦力として明言!?
ロドリゲスは代えがきかない存在
ニューヨーク・ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMが、ドーピング問題や高年俸、不振などで物議をかもしているアレックス・ロドリゲス内野手を改めて来季戦力として高く評価したことが米国で話題となっている。13日の米ESPNのラジオ番組「ザ・イアン・オコーナーショー」で発言したもの。
「色々な論争があることは理解しているが、チーム強化の立場から見ればヤンキースにとってロドリゲスが三塁手でいることは最高、最善のオプションであることは明白なんだ」
「彼のような才能を失うことで何らかの利益があるかもしれないと思う人間もいるかもしれないが、彼は代えがきかない存在だ。アレックスが(ドーピング問題で)出場停止になった場合、どうやって穴埋めをするのか。それは簡単ではない」
番組でキャッシュマンGMは渦中のスーパースターについてこう言及したという。
Aロッドは、禁止薬物利用と証拠隠滅などの疑惑を持たれたバイオジェネシス事件に関連して、MLB機構から211試合の出場停止処分という重罰を下されながらも、意義申し立てを行った。
さらに全米の野球ファンからブーイングを浴びながらも公式戦に出場。だが、通算654本塁打という打棒を誇る38歳は、左足の負傷などの影響もあり、44試合で打率2割4分、ホームラン7本と低調な成績に終わった。そして、ヤンキースもプレーオフ出場に失敗。今後Aロッド側の異議申し立てが却下されれば、出場停止処分が執行されることになっている。
人件費の高騰がネックとなっているチームは、バイオジェネシス事件発生時に、ドーピングを理由に2017年まで残るAロッドの契約解除を模索したとする一部報道があった。今回の異議申し立てが認められず、出場停止となった場合、その間の年俸を支払わずに済む。いわくつきのスターの2500万ドル(約24億6000万円)という高すぎる年俸を“処理”できれば、毎年支払っている巨額の贅沢税の削減につながるはずだが、敏腕GMは、あくまでAロッドを戦力と主張している。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count