争奪戦は最大15球団に拡大!? マー君の移籍先を占う
レンジャーズとカブスも田中獲得に熱意
この2チームと同じくらい熱心なのが、レンジャーズとカブスだ。レンジャーズも、田中の登板日は毎試合のようにチーム関係者を派遣した。球団の方針でスカウトがコメントを残すことはなかったものの、その実力を高く評価。すでに、全力で獲得を目指すことをチーム内で決定したとされている。先発投手もダルビッシュ有、デレク・ホランド以外は計算できず、明らかに手薄。信頼できるスターターを加えることは必要不可欠だ。
ただ、一部報道によると、入札に用意できる金額はダルビッシュを獲得した時と同じ5200万ドル(約51億円)程度。これでヤンキース、ドジャースに勝てるかは微妙なところだ。また、田中以外にも、レイズからデビッド・プライスをトレードで獲得するために動いているとされる。プライス獲得にはドジャースも動いており、この2チームのうち2011年のサイ・ヤング賞左腕を獲れた球団は、田中の入札から撤退する可能性もある。
カブスも田中獲得を「トップ・プライオリティー(最優先事項)」にしていると報じられている。先発投手は壊滅状態で、チームとしても低迷が続く。起爆剤としても、話題性のある選手が欲しいところだ。松坂大輔を落札した際にレッドソックスにいたセオ・エプスタインが編成本部長、ジェド・ホイヤーがGMを務めていることも大きい。資金力でも引けを取らないだろう。
ほかに、必ず名前が挙がるのはレッドソックスとエンゼルス。どちらも財力は十分だ。世界一となったレッドソックスは先発の駒は揃うが、2、3年以内に契約が切れる選手ばかり。真のスターが欲しいという声もある。エンゼルスも投手陣がアキレス腱だ。戦力は充実していながら、先発陣の不調で今年も優勝争いから脱落した。