ヤンキースがマー君を欲しがる理由とは?

左打ちの強打者も補強のリストに

 また、左打ちの強打者の補強も必要不可欠だという。2009から2012年まで、ヤンキースの左打者は年間で164本、124本、135本、154本とホームランを記録してきたが、今季はわずかに81本。カーティス・グランダーソンとスイッチヒッターのマーク・テシェイラの負傷離脱や、ニック・スウィッシャー、ラウル・イバネスが退団した代わりにイチロー、トラビス・ハフナーがメンバーに加わったことが響いたと記されている(正確には、イチローは昨季途中からいたのだが……)。

 同紙は、FAとなったカーティス・グランダーソンが残留に至らなかった場合、獲得する可能性がある選手をリストアップ。FAのカルロス・ベルトランや、ロッキーズと契約を残しているカルロス・ゴンザレスの名前なども挙がっている。レッドソックスからFAとなったジャコビー・エルズベリーも候補だが、コストがかかりすぎると指摘。また、契約を残すブレット・ガードナーをジョー・ジラルディ監督が溺愛しているだけに、スラッガータイプではない左打ちバッターに外野のスポットをもう1つ使うことは避けるだろうと予測。その中で「イチローの大失敗」という厳しい表現も使われている。

 今回のヤンキース特集からは田中と黒田に対する期待の大きさがひしひしと伝わってくるが、一方でヤンキースとの契約を1年残すイチローへの厳しい見方はやや気がかりな部分でもある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY