メジャーリーグのGMに求められる役割とは? ランキング上位10人を紹介
オフに入り、GMが本格的に活躍する季節が到来
ヤンキースのブライアン・キャッシュマンは3位から6位に下落した。プレーオフ進出を逃した今季は最悪の1年となった。補強したケビン・ユーキリス、トラビス・ハフナーらは攻撃面で十分な貢献が出来ず。ただ、アレックス・ロドリゲスとの大型契約や、昨オフのイチローとの契約延長はオーナーサイドの意向だと擁護されている。
7位はカブスのセオ・エプスタイン。正式にはGMではなく編成本部長だ。66勝99敗と低迷したが、2つ順位を上げた。その理由は、再建に向けていくつものトレードを成立させたこと。マット・ガーザをレンジャーズ、アルフォンソ・ソリアーノをヤンキース、スコット・フェルドマンをオリオールズに移籍させている。数年後を見据えた動きで、レッドソックスで成功を収めた名GMの腕の見せ所はこれからだ。
8位はジャイアンツのブライアン・セイビアン。昨年は3年間で2度目となる世界一に輝いたが、今季は低迷して1つランクダウンした。優秀なGMだが、最近10年で2度しかプレーオフ進出を果たしていないと指摘されている。9位のウォルト・ジョケッティはワンランクアップ。昨年は地区優勝を果たしたレッズだが、今季はワイルドカード・ゲームで敗退。“魔法”は持っていないが、カージナルスと共に中地区で安定した力を発揮している。
10位は昨年のランク外から入ってきたブレーブスのフランク・レンだ。2007年にGMに昇格してから初の地区優勝を達成。控えめな予算で一貫した補強を行っていると評価されている。ちなみに、レンの代わりにランク外となったのは、昨年8位だったダイヤモンドバックスのケビン・タワーズ。ジャスティン・アップトンをブレーブスにトレードに出したことは疑問だったという。
GMが本格的に活躍する季節がやってきた。このランキングを参考に各チームの補強を見ていれば、納得する部分があるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count