注目度は今年以上か 2014年の目玉となりそうなFA選手は?
2014シーズンにFAの権利を取得する選手
ストーブリーグが始まり、各球団ともFA宣言選手が出揃った。注目は西武の涌井秀章、片岡治大、広島の大竹寛、中日の中田賢一、巨人の小笠原道大。実績ある選手が名を連ね、移籍市場は盛況である。涌井はロッテが有力、大竹は在京球団を希望しているという話もあるが、ソフトバンクらも挙手。また、小笠原は中日が濃厚、中田は宣言残留の可能性もあり、これから目が離せない。
今年のFA選手は例年以上に話題を呼んでいるが、実は来年の方が、より競争が激化していきそうな気配だ。
1番の目玉となるのはオリックスのエース・金子千尋。楽天・田中将大の陰に隠れてはいるが、今季は15勝を挙げるなど好成績を収めた。223と1/3を投げ、200奪三振(リーグ1位)をマーク。これだけのイニング数、奪三振を記録する投手はそうはいない。その金子が2014年シーズンに国内FAを取得する可能性がある。どのチームも先発完投型の投手を求めており、もしそうなれば、資金力のある球団は猛アタックにくるだろう。
そして、もう一人が西武の捕手・炭谷銀仁朗だ。今年もソフトバンクの山崎や日本ハムの鶴岡らキャッチャーがFA宣言すると、数球団が調査して、名乗りを上げた。炭谷が来季、FA宣言すれば、今年の山崎、鶴岡以上の人気になることは間違いない。正捕手として迎えることが可能で、次世代の捕手がほしいチームはアプローチをかけるだろう。西武は炭谷の流出を危惧して、今年のドラフト1位では、即戦力投手を避け、単独で大阪桐蔭高校の森友哉捕手を指名したほどだ。
各チームのフロントはすでに来季のFA選手を見極めている。来年の今頃も、今年以上の活気が出ていることだろう。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count