ヤンキースの補強の鍵となる、3つの事象と3人のプレーヤー
注目すべき3選手
GMミーティングではさらに、注目すべき3選手も明らかになった。
▽ロビンソン・カノ
その動向をファンの誰もが注目している。スター選手はシーズン後半に提示された7年総額1億6000万ドル(約160億円)の契約延長オファーを断っている。そして、今週には新たなオファーが出される可能性があるという。そこで、カノがどのくらいブロンクスに残りたがっているかを確認することになる見通しだ。
▽田中将大
ヤンキースは獲得を熱望しているが、メジャー挑戦自体が暗礁に乗り上げている。新たなポスティング・システム締結に向けた日本の選手会からの返答が遅れ、さらに資金力があるメジャー球団とない球団との間でシステムそのもののあり方について争いが起きたことで、MLBが新制度を取り下げた。田中が日本にとどまる可能性が出てきたことを覚悟するかのような論調だ。
▽アレックス・ロドリゲス
オフシーズンの戦略は、薬物違反で211試合の出場停止処分を受けたAロッドがMLBに異議申し立てを行ったことでスタートした調停の結果がどうなるかで大きく変わってくる。出場停止が確定すれば3000万ドル(約30億円)の年俸を支払わなくて済むからだ。調停は18日に再開された。
以上が先日のGMミーティングで浮き彫りになったポイントだ。今オフのヤンキースの補強にまつわる3つの事柄と3人の選手。これらのポイントに注目しながら動きを追っていくことで、ヤンキースの補強の方向性は次第に明確になってくるだろう
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count