偉大なクローザー、マリアノ・リベラの後継者は誰に?
今オフはFA市場にもクローザーが多い
では、ロバートソンでなければ誰なのか?
ショーン・ケリーは興味深いオプションだという。9・58だった奪三振率は、メジャー最多の53回1/3を投げた今季、11・98まで上昇。ただ、一方で9イニングあたりの四球数も3・08から3・88まで上がっている。今季、初球ストライクは65・6%と高かったが、キャリアで1イニングの平均投球数が17球と多いのは気になるところだ。
今オフはFA市場にもクローザーが多い。ここからも候補は挙げられている。
アスレチックスからFAとなったグラント・バルフォア(今季35セーブ、防御率2・59)は安定した成績を残してきているが、興奮しやすい性格がニューヨークでは不安材料となるという。タイガースのホアキン・ベノア(24セーブ、防御率2・01)は、ポストシーズンで安定感を欠いていた。
レンジャーズのジョー・ネイサン(42セーブ、防御率1・39)は今オフの市場で最も優秀なクローザーだが、39歳と高齢だ。さらに、平均3割程度とされるBABIP(グラウンド内に飛んだボールがヒットになる確率)が2割2分9厘と極端に低く、今季は単にラッキーだったという見方も出来る。
カージナルスのエドワード・ムヒカ(37セーブ、防御率2・78)は素晴らしいスプリッターを持っているが、9月に崩れた。レイズのフェルナンド・ロドニー(37セーブ、防御率3・38)も37歳と高齢で、昨年に比べて大きく成績を落としている。8度のセーブ失敗はキャリアワーストだ。かつてジャイアンツのクローザーを務めたブライアン・ウィルソン(今季は13回2/3で防御率0・66)はヒゲを剃らないため、ヤンキースには加入できないという。