偉大なクローザー、マリアノ・リベラの後継者は誰に?
トレードも有望選手の少ないヤンキース
トレードという手もある。
かつてのドジャースの守護神ジョナサン・ブロクストンは昨オフにレッズに移籍。抑えを任されるはずだったが、キューバ出身のアロルディス・チャップマンが先発転向に失敗してクローザーに戻ったため、高給取りのセットアッパーになってしまった。2年1600万ドル(約16億円)の契約を残している。獲得候補に挙がるが、問題は有望選手の少ないヤンキースのマイナーから交換要員を提供できるかだという。
最後の手は、クローザーを決めないでシーズンに入ること。
今年のワールドシリーズに進出したレッドソックスとカージナルスは、最初から最後まで同じ投手がクローザーを務めた訳ではなかった。ご存じのように、上原浩治も守護神に指名されたのは6月下旬だ。チームには柔軟性と忍耐力が必要で、最終的には10月にクローザーが決まっていればいいとの見方も出来る。
「リベラのいないヤンキースは、新たな経験をすることになる」と同紙は締めている。史上最高のクローザーがいなくなる来季、勝つ術を知り尽くしているはずの名門球団には、どんな1年が待ち受けているのだろうか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count