移籍交渉が活発化 ロビンソン・カノがタイガースと接触?
デトロイトでカノの目撃情報が
衝撃的な噂が流れてきた。米紙ニューヨーク・ポストは「(ヤンキースからFAとなった)ロビンソン・カノがタイガースと接触していたかもしれない」とする記事を掲載した。名門球団への残留が濃厚とされているスター選手だが、動きが徐々に活発になってきている。
同紙は、すでにメッツの関係者と会談したカノが、タイガースと接触するためにデトロイトに飛んでいたかもしれないとしている。代理人らとメッツの首脳陣が、18日にマンハッタンで会ったことは、すでに報道されている。そして、22日には、カノ本人、もしくは関係者がデトロイトに行っていたとの噂が流れてきたというのだ。
報告では、ミシガン州にあるデトロイト近くのイプシランティの空港で、カノと思われる人物の目撃情報があったとされている。ただ、これは未確認情報で、メッツと同様にタイガース移籍の可能性は低いと見られている。なぜなら、タイガースは先日、プリンス・フィルダーとの大型トレードでレンジャーズからイアン・キンズラーを獲得したからだ。カノのためにキンズラーのポジションをコンバートするとの情報もあったが、デーブ・ドンブロウスキーGMは22日に「今年はキンズラーに二塁を守ってもらうつもりだ」と否定している。
一方、カノサイドは噂に対するコメントを拒否。所属事務所の広報は、取材に対して「交渉の詳細は明かせない。我々がどこで、誰と会い、どんな話をしたのか、そのプロセスについて話すつもりはない」と答えた。
それでも、メッツとタイガースへの移籍の可能性はゼロではないという。メッツがカノのために多額の資金を投入するかは分からないが、先週の接触自体については認めている。キンズラーを獲得したタイガースも、フィルダーが抜けて空いたクリーンアップの穴を埋めるために、まだカノ獲得に動くかもしれないというのだ。
また、以前から噂があったレンジャーズについても、まだ可能性は消えていない。キンズラー移籍で空いた二塁を有望株のジュリクソン・プロファーに任せるとされているが、まだ分からないというのだ。レンジャーズはレイズのサイ・ヤング賞左腕デビッド・プライスをトレードで獲得することを画策しており、その結果次第で方針は変わってくる。交換要員としてプロファーの名前が挙がっているからだ。実現すれば、テキサスにカノのポジションが確保されることになる。
カノはヤンキースへの10年3億1000万ドル(約310億円)の法外な要求を変えず、残留交渉は進んでいない。まさかの移籍となればニューヨークは失望に包まれることになるが、果たしてどうなるか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count