川崎宗則の新天地はイチローと同じニューヨーク!?

遊撃手の補強候補に川崎

 メジャーのストーブリーグで目玉の一人だったタイガースのジョニー・ペラルタ遊撃手(31)が4年契約総額5200万ドルで(約52億円)でカージナルスへの移籍で基本合意に達したことで、遊撃手のマーケットの動きが活性化してきた。

 ニューヨークに本拠地を置くメッツの強化部は、契約問題で不満を抱えている今季打率2割5分9厘のルーベン・テハダ遊撃手(24)に代わる新戦力として、フロリダ州オーランドでこのほど行われたGM会議でペラルタサイドと極秘裏に会談。だが、カージナルスへの移籍合意により破談となった。24日付ESPNニューヨーク版によると、ここにきてメッツは補強候補にブルージェイズからFAとなった川崎宗則内野手(32)を挙げているという。

 有力対抗馬と目されていたレッドソックスのスティーブン・ドリュー遊撃手(30)は予算面でメッツと折り合いをつけることが困難視されている。ペラルタが加入するカージナルスのラファエル・ファーカル遊撃手(36)は今季、肘の靭帯断裂整復手術によるリハビリでシーズンを棒に振ったばかりで、復帰時期は見えてこない。最新のメッツ遊撃手の補強候補には川崎以外に、メッツに2012年シーズンの1年間在籍したロニー・セデーニョ内野手(30=パドレス)らの名前が挙がっているという。

 今季打率2割2分9厘でブルージェイズと契約更新に至らなかった川崎だが、守備や走塁の技術の高さ、そしてムードメーカーとして絶大な評価を得ており、その去就には注目が集まっている。現状ではブルージェイズも条件を見直して再契約のオファーを出すことを検討中だ。今後のマーケットの推移を見守るしかない状況だが、もしもメッツ入りが実現すれば、川崎にとっては敬愛してやまないヤンキースのイチロー外野手(40)と同じニューヨークで躍動できる千載一遇のチャンスとなるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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