移籍交渉も大詰め 今季のFA8選手の現状

FA宣言した各選手の状況

 今年は8選手がFA宣言し、すでに交渉も多く重ねられてきた。広島からFA宣言した大竹寛投手(30)は巨人移籍を表明。西武の片岡治大内野手(30)も楽天、オリックスに続き、巨人との第1回の交渉を終え、気持ちはグラリと傾いた様子だ。その他の注目のFA宣言選手も現状はどうなっているのかを見てみたい。

 西武の涌井秀章投手(27)の獲得に乗り出しているのはロッテで、すでに交渉も終えている。現時点でロッテ以外との交渉予定はなく、入団決定も近いと見られる。

 中日の中田賢一投手(31)はソフトバンク、阪神、ヤクルトと交渉を行った。各球団の熱意にいまだ方向性を決めきれず頭を悩ましているが、近日中に行き先が見えてくるだろう。

 日本ハムの鶴岡慎也捕手(32)はソフトバンク入りが濃厚。すでに交渉も終えている。他の球団は人的補償が生じることから獲得に消極的になっている。

 ソフトバンクの山崎勝己捕手(31)はオリックス入りが決定的。ドラゴンズも視野に入れていたが、ほぼオリックスで決まりという状況だ。

 巨人の小笠原道大内野手(40)は獲得がささやかれていた中日へ、交渉即入団が決まった。全盛期を過ぎたベテランには中日以外に獲得を示す球団はなかったようだ。古巣巨人の球団イベントでは、今後について話せることはない、と何も明かさなかったが、その翌日に名古屋で会見を行い、背番号も36に決まるなどスピード決着となった。

 阪神からFA宣言した久保康友投手(33)は横浜DeNAが興味を示しており、先発として起用を考えているという。エース三浦大輔に続く、軸の投手としての期待がかかる。

 例年以上に活性化しているFA移籍。果たして、補強に成功し、来季の飛躍につなげるチームはどこになるのか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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