見逃せない 活発化する外国人選手たちの国内移籍

注目されるスタンリッジの去就

 FA宣言した8選手の移籍先が少しずつ見えてきた。中日の中田賢一投手(31)はソフトバンク入団が決定的。ホークスは広島の大竹寛投手(30)の獲得で巨人に競り負けており、一安心といったところか。

 ただ、注目は日本人選手だけではない。実は、今年日本でプレーしながら来季の所属が未定の外国人選手が多くいる。彼らは契約年数が満了しているものの、日本でのプレーを希望するなどと意欲を見せている。中でも視線が集まっているのは阪神を今季限りで退団したジェイソン・スタンリッジ投手(35)である。

 スタンリッジは2007、2008年にソフトバンクでプレー。2010年に阪神に移籍した。今季は投打が噛み合わないこともあって8勝12敗と負け越しているが、日本在籍の6年で通算42勝。今季の防御率は大竹(3・37)を上回るリーグ3位の2・74だった。

 同選手に関しては、ソフトバンクが過去に所属していたこともあり、ラブコールを送っている。また、スタンリッジは今季、東京ドームでの巨人戦で2試合も完封勝利を挙げるなど、巨人キラーとして君臨。その好データをもってすれば、巨人も獲得競争を黙って見ているだけとはいかないだろう。本拠地で投げさせる機会を与えれば、勝ちを計算できる。同時に宿敵・阪神のデータも吸収できる。楽天も複数年契約を提示するという報道も出ており、大きな関心が集まっている。

 今季巨人でプレーしたD・Jホールトン投手(34)も日本でのプレーを希望。巨人との2年契約が満了し、来季は未定だ。もともとホークスの投手で2011年に19勝し、パ・リーグの最多勝を獲得した実力派。今季はチーム事情で2軍暮らしもあったが、1年間、ローテーションを守れる力は持っている。阪神もホークスも調査対象になっているだろう。

 また、オリックスのバルディリス(30)、西武のヘルマン(35)、サファテ(32)らも契約合意になっていない。国内FAの8選手の動向も気になるところだが、活発化するストーブ・リーグ国内外国人編も見逃せない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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