カノが意味深の発言 実は300億円を望んでいない?
カノ本人の希望する要求額
実は、本人の希望とはかけ離れているのだろうか。ヤンキースからFAとなったロビンソン・カノが、残留交渉で10年3億1000万ドル(約317億円)は望んだことはないと明かした。28日に母国のドミニカ共和国でWBC優勝パレードに参加し、地元メディアの取材に答えた内容をニューヨークの地元メディアが一斉に報じている。
今オフの最注目選手が法外な要求をしていることは、これまでもしきりに取り上げられてきた。ただ、母国に帰ったカノは「誰も私の口からは(要求を)聞いたことがないはずだし、これからも聞かないだろう」と話している。ただ、これはあくまで本人の言葉で、大物歌手のジェイZをはじめとするカノの代理人グループが10年3億1000万ドルをヤンキースに要求していることは間違いないという。
カノ側とヤンキースは26日に面会。ただ、本人は不在だった。続く27日には電話で会談の続きを行ったが、そこにも本人は関係していない。これが現段階での事実で、真相は分からない。カノの発言についてニューズ・デイ紙から問い合わせを受けた所属事務所は、コメントを拒否したという。
ニューヨーク・ポスト紙によると、ヤンキースは7年1億6800万ドル(約172億円)のオファーを出していると見られる。契約年数を上乗せする可能性はあるが、年俸3100万ドル(約31億7000万円)を支払う気はないとされている。
カノの代理人とヤンキースは、今月2日にも面会する予定となっている。いずれにしても、両者の間に大きな隔たりがあることは間違いなく、交渉にはまだまだ時間がかかりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count