加藤豪将はジーターの後継者? 今季の起用法から見えてくる有望株の未来図
期待を抱かせるルーキーリーグでの起用法
メジャー史に残るスーパースターの後継者は、日本人になるかもしれない。今年6月のドラフトでヤンキースから2巡目指名を受け、カリフォルニア州ランチョバーナード高から入団した加藤豪将内野手(19)は、確かな実力を示してプロ1年目を終えた。9月上旬まで行われたルーキーリーグで打率3割1分、25打点、リーグ1位タイの6本塁打に、単独トップのOPS.924を記録。ベストナインに選出されるなど明らかに実力は抜けており、来季は次のステップに進むべき才能の持ち主であることを証明した。
レギュラーシーズン終了後に左手中指の靱帯断裂というアクシデントもあったが、来春キャンプまでに完治していれば問題はない。このまま順調に結果を残せば、主将であるデレク・ジーター(39)の後釜として、名門球団のショートを任される可能性も出てきている。
ヤンキースが、この日本人プレーヤーに期待していることは間違いない。いや、ルーキーリーグを通して、期待が確信に変わっていったと表現した方が正しいか。そして、どのような選手に育てていくべきか、適正を見極めていたようにも見える。
それは、シーズン中の起用法を見ても分かる。序盤は出塁率が求められる1、2番での出場が多かったが、後半戦は走者を返すことが必要な3番に固定された。バッティングの内容についても、首脳陣から変化を求められたという。シーズン終了間際には、こんなことを明かしている。