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メジャーへの憧れを吐露 前田健太を成長させたダルビッシュ有との「18・44メートルの会話」

直球のキレ味は球界トップクラス

 ダルビッシュの目は間違っていなかった。2013年のWBC日本代表のエースはマー君ではなく、紛れもなく、前田健太だった。そして、マエケンは、再来年にも海を渡ろうと決意できるほど、球界を代表するエースになった。

 この試合をきっかけにダルビッシュとマエケンは話をするようになった。球場でもしばし、その様子が見られている。

 前田がダルビッシュの期待を裏切らなかったのは、彼が有言実行の男だったからだ。前田はいつしか「夢」を「目標」へと変えて、着実に実現していく。ダルビッシュと出会えて話ができたことも後押しし、まずは「WBCのマウンドに立ってみたい」という憧れを現実のものとした。「ダルビッシュさんと話すと本当に勉強になりますね。まだまだ力が足りないと感じる」ともっと直球やスライダーを磨く決意も固めていた。

 その直球のキレ味は球界トップクラスとなった。球速はなくても球の回転が素晴らしく、球速以上の速さを打席で感じるとセ・リーグの打者は舌を巻いている。圧巻なのはスライダー。ストライクゾーンから鋭くボールゾーンにスライドし、打者のバットは空を切る。「狙っていても打てない」とお手上げの状態。まるでダルビッシュのように、マウンドで仁王立ちになるシーンも多く見られた。

 あの日、2人だけで交わした18・44メートルの会話。あの経験が、今の前田健太につながっている。その内には、今もしっかりとエースの系譜が受け継がれている。プロ野球界にとっては来年の楽しみがまた一つ増えた。それは、メジャー移籍を心に決めた前田健太が日本ラストシーズンとなるかもしれない来年にどんな投球をするのか、である。シーズン24連勝と向かうところ敵なしの投球をした楽天・田中のように。そして、ダルビッシュが前田にしたように、今度は前田が次世代を担うと見込む若手投手に、自分のすべてのボールを惜しげもなく披露することがあるのか。来年のマエケンには今年以上に、注目と期待を一身に背負うことになるだろう。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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