ロビンソン・カノが暴露した古巣への不満

ヤンキースからは敬意を感じられなかった

 ヤンキースから10年2億4000億ドル(約240億円)という破格の条件でマリナーズにFA移籍したロビンソン・カノ二塁手が新天地で古巣に対して発した発言が、早くも物議を醸している。

「(ヤンキースからは)敬意を感じられなかった。もっといいオファーが来るものだと願っていた。私の目標はニューヨーク残留だったが、リスペクトされていなかったと思う」

 晴れやかなマリナーズの入団会見の直後、MLBネットワークのインタビューなどでカノはこう語ったという。

 ヤンキース側は9年間在籍した生え抜きに対して、最終的に7年1億7500万ドル(約175億円)という条件を提示。ヤ軍のランディ・レビン社長はかつて「1億7500万ドルの提示で我々の誠意が感じられないということなら、訳がわからない」と語っていたが、カノは猛烈に反発した格好だ。

 もっとも、カノの言うところのリスペクトのなさは、金銭面だけではなかったという。「ヤンキースには努力が足りなかった。契約金は問題ではない。契約年数だ。私はヤンキースで引退したかったんだ」とカノは主張し、最終的に埋められなかった3年という契約期間の溝に不満を露にした。さらにはジョー・ジラルディ監督がウィンターミーティング中に移籍の理由の1つに挙げていた打順問題についても、「二番という打順が嫌いなんだ」と発言。ストーブリーグの主役らしく、移籍が決着しても大きな波紋を広げる事態となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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