日本ハムが鶴岡慎也の人的補償で狙う人材は誰だ?
日本ハム側が高く評価する左投手
そんな中、日本ハム側が高く評価し、プロテクト漏れすれば獲得を検討しようとしている左投手たちがいる。
【山田大樹(25才、左投左打)】
プロ通算63登板で22勝24敗。今季は9登板で3勝3敗だった。2006年に育成ドラフトで入団した左腕は2010年に支配下登録。ゆったりとしたフォームから力強い150キロ前後の直球を投げるピッチャーで、11年にはローテーションに定着し、日本シリーズでは育成出身として初めての勝利投手とった。茨城のつくば秀英高校出身で1年生の終わりまでは、現在日本ハムのヘッドコーチである阿井英二郎氏が、同校の監督を務めていた。
【川原弘之(22才、左投左打) 】
2009年のドラフト2位で入団した福岡大大濠高校出身の地元選手。プロ通算は2年間で3試合に投げて0勝0敗。187センチと恵まれた体格から、155キロのストレートを豪快に投げ込む左腕。キャンプ、オープン戦では成績も残し、評論家たちの期待値は毎年、高い。しかし、今季は5月に1試合だけ登板し、シーズンが終了した。8月には3軍降格まで状態は落ちた。フェニックスリーグでは少しずつ状態が戻ってきており、来季に期待がかかる。
左腕では上記の2人の動向が注目される。そのほかにも巽真悟、大場翔太、金無英といった右投手もプロテクトのボーダーライン上と言えそうだ。
昨年ソフトバンクは、馬原孝浩投手を「取られないと思った」(球団幹部)とプロテクトから外し、オリックスが獲得する驚きの事態があった。人的補償におけるプロテクトは毎年、何が起きるかわからない。力のある投手たちが揃う中、日本ハムが最終的に誰を選ぶのか、注目される。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count