マー君の去就が2014年のNY注目ニュースに!?

ニューヨークでの関心が高まっている田中将大

 ニューヨークはマー君を待っている!? ポスティングシステム(入札制度)を利用してメジャーリーグに挑戦する田中将大投手(25)はヤンキースにやってくるのだろうか。米紙ニューヨーク・ポストは「ニューヨークのスポーツ界で2014年に期待される20のことがら」と題した特集記事を掲載。日本のエースも取り上げられている。

 田中の名前が挙げられたのは10番目。「マサヒロ・タナカがピンストライプに身を包む可能性」という項目が作られている。説明では「ヤンキースは日本で24勝0敗、防御率1.27を記録した右腕を狙っており、彼は総額で9ケタ(1億ドル以上)の契約を手にするだろう。各球団は1月24日まで彼と交渉できる」と言及。移籍先が注目されるなか、ヤンキースが獲得に最も熱心ということもあり、ニューヨークでの関心が高まっている。

 アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケーなども混在する中、ヤンキースに関する項目は7/20と、やはり名門球団の人気は絶大。ただ、他にタイトルで名前が挙げられているのはデレク・ジーター、アレックス・ロドリゲス、ロビンソン・カノ、ジャコビー・エルズベリー、マイク・ムッシーナ、ジョー・トーリとスターばかりだ。ここに、田中の名前が入っているのは、やはり異例と言えるだろう。

 ちなみに、ヤンキースに関する他の項目は以下の7つ。順番と共に紹介しよう。

3. サブウェイ・シリーズ
 ヤンキースとメッツの対戦は盛り上がること必至。元メッツのカルロス・ベルトランがヤンキースに加入し、昨季までヤンキースにいたカーティス・グランダーソンはメッツに移籍したことで話題性は十分だ。
 
 4. ジーターの健康状態
 一昨年に負った左足首の負傷が響き、昨年は17試合の出場にとどまった。プレーオフ進出を逃したのは、キャリアで2度目。40歳シーズンを迎えるキャプテンは今季次第で、野球殿堂入りでキャリアを終えることも可能だ。

 5. Aロッド問題の解決
 禁止薬物規定による出場停止処分を決める調停の結果が今月下旬にも出る見込みだ。アピールが認められなければ、来年まで戻ってこられない可能性もある。

 12. ロビンソン・カノのブロンクス帰還
 マリナーズに移籍したカノはお金に重きを置き、ヤンキースでのスター選手としてのキャリアを終わらせた。4月29日にマリナーズの一員としてヤンキースタジアムに帰ってくるが、盛大なブーイングに包まれるだろう。

 13. ジャコビー・エルズベリーが宿敵の反対側に在籍している
 過去7年間ではブロンクスで最も嫌われている選手の1人だったエルズベリーが、レッドソックスからヤンキースに移籍した。

 14. マイク・ピアザとマイク・ムッシーナの野球殿堂入りはあるか?
 かつてメッツでプレーしたピアザは、殿堂入りの権利を手にしてから1度目の投票で57.8%を獲得したが、基準に到達しなかった。殿堂入りには75%が必要で、2度目の投票結果に注目が集まる。ムッシーナには権利を手にして初めての投票が待っている。

 15. ジョー・トーリの殿堂入りスピーチ
 4度の世界一など数々の栄光を手にした元ヤンキース指揮官は、昨年の投票で殿堂入りを決めた。夏には野球殿堂のあるクーパーズタウンでセレモニーが行われる予定で、涙ながらのスピーチが期待される。

 仮にヤンキースが田中を獲得すれば、これらの野球人と同レベルの期待をかけられることになる。契約前からこれだけの盛り上がりがあるのだから、入団が決まった瞬間にニューヨークに「タナカブーム」が訪れることは間違いなさそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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