2014年に飛躍を期待したいプレーヤー 中川大志は楽天を牽引する長距離打者になれるか
アジアシリーズで4番を任された中川
1軍の出場は通算で10試合。去年もたった1試合だけだった。だが、マギーやジョーンズが参加しなかったとはいえ、アジアシリーズでは4番を任された。23歳の若き大砲、中川大志内野手はレギュラーをつかみ、楽天を牽引していくことを期待されている。楽天の連覇には、そんな若い力の台頭も必要不可欠だ。
愛知・桜丘高校出身で、高校通算32本塁打を放った。2010年はファームで本塁打、打点ともにチームトップ。翌年はイースタン・リーグで打点王にもなった。飛躍の年として期待された2012年は右膝を負傷し、手術を受けたため育成契約に。だが、リハビリから復帰した昨年はイースタン・リーグで打率.303、15本塁打、71打点で、本塁打、打点の2冠王に返り咲いた。苦しみを乗り越えた分だけ、精神的にも強くなった。
パンチ力のある打撃が魅力。右打者の中川はライト方向へも長打や大きい当たりが打てることも売りだ。イースタンでも右方向への本塁打を放っている。一塁も守るが、本職は三塁手。マギーがMLBのマーリンズに移籍したこともあり、キャンプから十分にチャンスは与えられるだろう。守備でもアピールし、チャンスを生かせるかどうかにレギュラー定着はかかっている。
元楽天の山崎武司や阪神の新井貴浩ら長距離打者に憧れた若者も、今年でプロ6年目。彼らに近づく打者になる第一歩を1軍の舞台で刻みたいところだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count