2014年に飛躍を期待したいプレーヤー 中日・高橋周平内野手は球界を代表する打者になれるか
高橋にコンバートを勧めた落合GM
いよいよ3年目のシーズンを迎える。昨年、Bクラスに転落した中日が再び常勝軍団に戻れるとしたら、その時は、高橋周平(19)がその中心になっていることに期待したい。
2011年のドラフト会議では各球団が1位候補にあげ、中日、オリックス、ヤクルトが実際に指名。競合の末、中日が交渉権を獲得し、入団した。立浪和義、森野将彦のような球団を代表する左打者になることを期待され、プロの門をたたいた。
東海大甲府高校時代は1年生から4番を務め、3年夏には高校日本代表にも選ばれた。甲子園出場がないため、その名は全国区にならなかったものの、打撃力は高校時代から有名だった。
スイングスピードが速く、リストも強い。さらに柔らかさもあるため、内角や変化球にも柔軟に対応ができる。1年目は41試合、昨年は66試合の出場だった。この2年間は高木守道監督のもとでプレー。監督も才能は高く評価していたが、チーム状況から、若手を起用しながら育てる方針に切り替えるというような思い切った采配ができず、出場はそう多くはなかった。出場機会が増えていけば、それに応じて打撃面の成績もついてくるはずだ。
課題は守備面。本職のサードには森野やルナがいるため、ショートへのコンバート案が浮上している。守備に意識が行き過ぎることで打撃に影響が出る可能性もあるが、まだ19歳。色々なことにチャレンジすることで、きっかけをつかめるかもしれない。
コンバートを勧めたのは落合博満GMだった。高橋の入団時、落合氏はチームにいなかったが、今年は落合GM、谷繁監督という新体制になる。2人が熱視線を送る中、高橋がどれくらい成長するのか。球界を代表する打者になれる素質が今年、開花するかに注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count