連覇のキーマンは? 楽天はマー君が抜ける穴をどう埋めるか

則本、美馬が田中の穴を埋める存在に

 昨季、球団創設9年目にしてパ・リーグ初制覇、日本一と輝かしい成績を残した楽天イーグルス。震災からの復興を目指す東北は沸き返り、新たな球団の躍進にプロ野球界も活気づいた。その楽天は今、エースの田中将大投手(25)のメジャー移籍で揺れており、新ポスティング制度の結果が注目されている。

 だが、その裏で、球団にとっては早くも新シーズンに向けた勝負が始まっている。ヤンキースをFAとなっていたケビン・ユーキリス内野手(34)を獲得するなど着々と補強を進め、日本一奪取に貢献したアンドリュー・ジョーンズ外野手(36)の残留も決定。マギーが抜けるものの、打線はある程度、計算できる戦力が整った。ただ、現状で移籍が確実視されるエース・田中が抜ける投手陣は不安を拭い去れていない。

 田中の昨季の成績は24勝0敗1S。一方、楽天の成績は82勝59敗3分け。この数字を比較すると、無敗を誇った田中の貯金がいかに大きかったが分かる。果たして今季、楽天の連覇はあるのか。

「はっきり言って、昨年はラッキーな面もあった。マー君があそこまで勝てるとは思わなかった。まず負けなかったというのがすごい。貯金を彼が全部、作った感じがある。そう考えると、足りない部分はやっぱりピッチャー。あと、今年活躍した選手が何人かいるが、果たして来年その選手たちが同じような活躍をできるのかを考えていかないといけない。そうなると今季は非常に難しくなってくる。今は連覇自体が非常に難しいですからね」

 そう話すのは、2006年に楽天ヘッドコーチを務めた経験のある野球解説者の松本匡史氏だ。やはり、マー君の穴をある程度埋められなければ、楽天の連覇は難しくなってくる。その中で誰がキーマンとなるのか。松本氏はこう分析する。

「まず、則本はやらないといけませんね。あとは美馬。体の状態がどういう状況かはキャンプを見ないと分からないが、その2人が軸になる可能性は高い。あとは何人かいる中で、やっぱり辛島が活躍しなければいけないでしょうね」

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