2014年の野球殿堂入りはだれ? 昨年の傾向から探る今年の有力者たち

1月17日に野球殿堂入りの選手が表彰される

 毎年1月に日本プロ野球の野球殿堂入りが決まる。野球殿堂博物館によると17日に表彰式が行われる予定だ。

 野球殿堂とは日本の野球発展に貢献をした選手の功績を称え、1959年に創設されたもので、非常に権威のあるもの。プレーヤー表彰は現役を引退後5年以上が経過した人で、その後15年間が選考対象となる。一方、エキスパート表彰というのもあり、現役を引退した元プロ野球の監督やコーチらで引退後6か月以上が経過した人、また選手引退後21年以上が経過した人が対象となる。

 プレーヤー表彰は野球報道経験15年以上の記者、エキスパート表彰はプレーヤー表彰で殿堂入りした野球人や野球報道経験30年以上の委員らが投票し、有効投票数の75%以上の得票で選出される。そのほか、特別表彰もある。

 昨年のプレーヤー表彰は広島を代表するサウスポーで野球評論家の大野豊氏が選出された。通算148勝100敗、138セーブ。100勝100セーブを超えた数少ない投手である。スタートはテスト生だったこともあり、そこから這い上がっていく強い信念も評価された。

 有効投票数は323票で、75%には243票が必要だった。大野氏は273票を集めて、見事に選ばれた。その前の年は177票(有効投票数の75%は236票)だったが、そこから100票近くも票を伸ばしての栄誉だった。

 昨年、規定に届かなかったが100票以上集めた選手は大野氏を除き、5名いた。今年の候補者18名の中にも残っており、この5人が今年の殿堂入りに近い選手たちと言えるだろう。

★秋山幸二氏(51歳、ソフトバンクホークス監督) 昨年235票
西武、ダイエーを支えた走・攻・守のそろった万能外野手

★佐々木主浩氏(45歳、元横浜ベイスターズ) 昨年230票
大魔神の異名を取り、フォークを武器に日米で活躍したストッパー

★原辰徳氏(55歳、巨人監督) 昨年192票
若大将として巨人の4番を張り、WBCでは監督を務めるなど、日本野球をけん引

★古田敦也氏(48歳、元ヤクルトスワローズ) 昨年147票
鋭い感性で捕手として成功しただけでなく、打撃でも首位打者を獲得した

★斎藤雅樹氏(48歳、巨人投手コーチ) 昨年126票
ミスター完投の称号を得るほど、一人でマウンドを守り切った巨人のエース

 そのほか、今年から加わった新候補者に清原和博氏、桑田真澄氏、鈴木尚典氏、野茂英雄氏と、功績を残した選手たちが名を連ねた。野球殿堂にその名を刻むことになるのは一体だれなのか。昨年、多くの票を集めながら惜しくも漏れた者が選ばれるのか、あるいは上記以外から投票数を集めて殿堂入りを果たす者が出てくるのか。17日の結果が注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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