果たしてユーキリスは? 昨季、楽天の助っ人が活躍できた要因とは
ジョーンズの存在は大きい
ジョーンズのようなメジャーでかなりの実績がある打者でも、日本の野球をリスペクトし、勉強熱心な姿勢を見せていた。それが入団1年目からしっかりと結果を残せた要因の一つだったと松本氏は見ている。
では、ユーキリスはどうか。メジャーで長らく4番を務めた経験を持つ同選手は選球眼がいい選手として知られており、メジャー通算打率.281に対し、出塁率は.382と1割以上も高い。勝負強さも際立っていた。ただ、松本氏は慎重だ。
「彼のバッティングの形は知っているし、すごい打ち方をする。あれで、メジャーで対応しているから大丈夫だとは思うが、問題はオープン戦に入ってどれくらいやるかでしょう。やってみないと分からない部分も多いし、そこで初めて判断できる。ただ、ジョーンズの存在は大きいと思いますね」
確かに過去を振り返れば、外国人選手の当たり外れは激しく、期待された外国人選手が成績を残せず帰国したケースも少なくない。ただ、松本氏が指摘するように、ジョーンズが今季も残留したことはユーキリスにとっては非常に心強いだろう。あらかじめ日本の投手の特徴や審判の感覚などを情報収集できれば、比較的早く順応できるかもしれないからだ。ユーキリスがメジャーで見せていたような選球眼の良さを日本でも継続していくことができれば、楽天にとっても大きな戦力となるに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count