楽天のジョーンズが田中将大の実力に太鼓判 「メジャー入りする時期がきた」
ダルビッシュ有とも比較
かつてヤンキースなどでプレーした楽天のアンドリュー・ジョーンズ選手がポスティング制度でメジャー挑戦を目指す田中将大投手について、レンジャーズで成功を収めているダルビッシュ有投手と比較するなど、その実力を分析した。米ニューヨークポスト紙が報じ、全米で話題となっている。
ブレーブス、ドジャース、レンジャーズ、ホワイトソックス、ヤンキースと17年間メジャーを戦い抜き、昨年加入した楽天では指名打者として日本一に貢献したジョーンズは、フロリダ州タンパで行われたヤンキースのデレク・ジーター遊撃手主催のチャリティー基金での活動に参加。昨年1年間チームメートとして共に戦った田中のポテンシャルについて自らの分析を披露した。
「田中はダルビッシュほど多くの三振を取らない。彼のピッチングはもっと打ち取るスタイルなんだ。グラウンダーの打球に仕留めることを目指している」
昨年レンジャーズでサイ・ヤング賞候補に選出された田中の兄貴分、ダルビッシュとのピッチングの違いをこう語った。
さらには「彼は打者を力で打ち取ることもできるし、コントロールで仕留めることもできる。すごく闘争心が旺盛なんだ。彼の記録がすべてを物語っている。日本で彼が成し遂げたことで、(実力を証明するには)十分だ思う。彼はここ2年間で(日本プロ野球)最高のピッチャーでありつづけた。アメリカに乗り込み、メジャー入りする時期がきたんじゃないのかな」と説明した。
楽天での1年間では、田中がメジャー通算400本塁打を超える百戦錬磨のジョーンズからMLBの情報を収集したこともあったという。
「私にメジャーリーグについての質問を2つ、3つ、聞いてきたよ。田中には素晴らしい才能がある。どこでプレーしようとベースボールはベースボール。メジャーの方がレベルが高いが、より早く適応できれば活躍できると思う。スプリットフィンガーという武器がある。去年はチェンジアップ習得に励んでいた。守備もすごく上手い。実力を全部出せれば(活躍する)チャンスは多いと思う。1年目というのは少しネックになるかもしれないけれど、いかに修正するかは彼次第だ」
1年目からインパクトを残す実力は十分ある。あとはプロ野球からメジャー仕様への適応期間をいかに短縮させるかが鍵を握るとジョーンズは見ている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count