田中将大獲得もヤンキースの先発投手陣は低評価 「いまだ人手不足」
層の厚いレッドソックス、まだ足りないヤンキース
【2位・レッドソックス】
・ジョン・レスター(左腕 15勝8敗)
・クレイ・バックホルツ(右腕 12勝1敗)
・ジョン・ラッキー(右腕 10勝13敗)
・フェリックス・ドゥブロン(左腕 11勝6敗)
・ジェイク・ピービー(右腕 12勝5敗)
・ライアン・デンプスター(右腕 8勝9敗)
予想される先発ローテーションの5枠のうち6人もいるが、問題はないと同紙は分析。去年のワールドシリーズ優勝は先発陣の層の厚さの成せる業だったとしている。マイナーにも有望株がいるために(先発陣の)余剰人員に対するトレードの誘惑にも打ち勝ったという。ただ、レイズとは異なり、真のエースはいないとしている。その中でも、レスターは昨年のポストシーズンではエースのような奮闘を見せたが、バックホルツはエースの素質を持ちながら、年間200イニングを負傷なしに投げ切ったことがないと指摘している。
【3位・ヤンキース】
・CC・サバシア(左腕 14勝13敗)
・田中(右腕 メジャー初挑戦)
・黒田博樹(右腕 11勝13敗)
・イバン・ノバ (右腕 9勝6敗)
・デビッド・フェルプス (右腕 6勝5敗)
・マイケル・ピネダ(右腕 昨年メジャー当番なし)
サバシアは減量に成功したように見えるが、ヤンキースの先発ローテーションは不安定だと分析。サバシアはキャリア最悪だった昨年から復活できるのか、39歳の黒田の昨年終盤の乱調は終わりの始まりなのか、 田中はメジャーの打者を打ち取れるのか、など疑問も多いという。昨年のノバは素晴らしく、27歳とまだ若いために成長するかもしれないが、先発5番手が見えない。怪我がちのピネダがその座をつかむのか。ヤンキースにはマイナーも投手の人材不足だとしている。
また、特集では4位はブルージェイズ、5位・オリオールズに格付けされている。若くて強力な先発陣を誇るレイズ、昨年覇者のレッドソックスと比べると、田中を加えても、なおヤンキース先発陣は頭数が足りないという見方は根強い。ヤンキースが現有戦力でア・リーグを勝ち抜き、プレーオフ進出を果たすには、その評価を覆すような田中の爆発的な活躍が不可欠のようだ。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count