キャンプはどうする? 中日を率いる谷繁元信・選手兼任監督の一日
監督と選手、どちらの立場が長くなるのか?
2月1日、プロ野球がキャンプインした。新監督で注目なのは、谷繁元信選手兼監督。キャンプは一体、選手と監督、どちらの立場で過ごす時間が長くなるのだろうか。
1月31日にキャンプ地の沖縄・北谷入りした中日ナイン。ミーティングを終えた後、谷繁監督は「選手の立場という感じがまだします」と話した。監督というよりも選手という意識の方が強いという。キャンプでは、まずは捕手としての自分を磨くことに専念し、自分が先頭に立って、選手たちを牽引していこうという考えのようだ。
2006年にヤクルトで選手兼任監督を務めた古田敦也氏も、当時は多忙なキャンプとなった。全体練習はフルメニューで参加。自分のランチタイムになると、昼食を抜いてブルペンに投手の練習を見に行き、監督として投手をチェックした。練習をフルメニューでこなしながら、一方で監督としての視点を持ってキャンプを過ごしていた。当然だが、選手専任の時よりも時間はタイトだった。
古田氏のように、春季キャンプでは兼任監督は朝から晩までフル回転で動かなければいけない。ただ、どちらかといえば、やはり「選手」として時間を使うことが多くなりそうだ。特に、歴代出場数で2位につける谷繁新監督の場合は1位の野村克也氏まであと117試合に迫っており、しっかりと体力的なベースを作ることも重要となる。谷繁捕手は選手兼任監督として、練習や視察などで忙しく動き回り、一日が長いキャンプになるに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count