鉄人もダウン!? 球界にインフルエンザが蔓延中

鳥谷と藤井がインフルエンザでダウンした阪神

 まさかの事態だった。阪神の鳥谷敬内野手と藤井彰人捕手が、インフルエンザA型に感染し、離脱した。チームが発表した当日、鳥谷は宜野座のグラウンドに姿を見せていたが、アップにも参加せず、宿舎での静養を余儀なくされた。

 鳥谷は2年連続でフルイニング出場を果たした鉄人である。衣笠祥雄氏の2215試合、金本知憲氏の1766試合に続き、歴代3位の1322試合に連続出場している。ケガにも強く、体に自信のある鳥谷の離脱に、チームは動揺を隠しきれなかった。

 鳥谷、藤井だけでなく、中日は高橋聡文投手、堂上直倫内野手が、巨人では岡崎郁2軍監督が感染し、チームから離れて静養した。体を鍛え、健康には人一倍気を使っているスポーツ選手でも感染してしまうというのがインフルエンザの怖さだ。

 プロ野球選手はシーズンが終わった瞬間に発熱したり、風邪を引きやすいと話す選手もいる。ある球団のコーチも「ずっと、気を張ってプレーしていて、シーズンが終わると緊張の糸がプツンと切れる。そういうときに油断が生まれて、風邪をひくということが昔から多いね」とし、オフにダウンしやすい傾向にはあるようだ。

ただ、今回は新シーズンに向けた始動の最中であり、だれもが高いモチベーションで臨んでいる状況でのアクシデント。インフルエンザの感染力には、精神力だけでは抗えないのかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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