ヤンキースのデレク・ジーターが今季限りで引退 「その先に進む時なのだろう」
楽しかったはずが苦しみに変わり始めた
ヤンキースの主将デレク・ジーター遊撃手が2014年シーズン限りで現役引退することを自身のフェイスブックで発表した。
「今シーズンが自分にとって最後のシーズンとなることを決意したのは1カ月前のことだ。引退という結論はすでに友人や家族に伝えている。みな決意が100%になるまでは何も言わない方がいいと言ってくれていた。だが、決意はこれ以上ないほど固まっている。自分の気持ちは分かっている。2014年シーズンがプロ生活最後のシーズンとなる」
1995年のプロデビュー以来、ヤンキース一筋の生え抜きだったスーパースターが40歳を迎える今季終了後にユニフォームを脱ぐことを発表した。その理由は負傷だった。
「去年は自分にとって難しい一年だった。多くの怪我が重なった。負傷がちになることで、楽しかったはずが苦しみに変わり始めていた。自分自身に言い続けてきたことだが、野球が仕事のように感じ始めたのなら、その先に進む時なのだろう」
2012年10月のア・リーグ優勝決定シリーズ初戦で左足首を骨折。昨年の開幕戦までに完治するはずが、スプリングキャンプで再び亀裂骨折が発覚。復帰後の7月にも太ももの筋肉系のトラブルで戦線離脱するなど、故障に泣かされ、わずか17試合出場で打率.190に留まっていた。昨季までの通算成績は打率.312、256本塁打、1261打点だった。
田中将大投手の加入で話題になった名門だが、昨季限りで抑えの切り札マリアノ・リベラ投手と、エースのアンディ・ペティット投手が現役引退するなど世代交代の波は押し寄せている。ヤンキースでワールドシリーズ5度の優勝に貢献したキャプテンの勇姿は今季で見納めとなってしまう。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count