サイ・ヤング投手も認めるマー君の影響力 デビッド・プライスの移籍を阻んだのは田中将大の存在?
田中移籍後の1週間ぐらいがヤマ場だった
今オフでのトレードが有力視されていたレイズのデビッド・プライス投手がスプリングトレーニングでレイズの練習に合流。トレードが実現していない理由に「田中争奪戦」を挙げたことをESPN電子版が報じている。
「今回のオフシーズンはすべてのことが、レイズ残留の味方をしていたように思える。田中が1月24日まで正式サインすることができなかったから、投手のマーケットは田中の行き先が決まるまで待って、動かなかった。もしも、彼の行き先がウインターミーティング(昨年12月)辺りで決まっていれば、事態は少し変わっていただろう。そうなれば、他のチームは補強に関して色々と検討する時間が生まれたはずだった。
個人的には田中移籍後の1週間ぐらいがヤマ場だった。そこが終わり、個人的にはだいぶ落ち着いてきた。今日も大きい。一旦スプリングキャンプに参加してしまえば、私はほぼ残留ということだろう」
2012年シーズンに20勝5敗の成績で最多勝利、最優秀防御率、そして、サイ・ヤング賞を受賞した現役最高投手の1人であるプライスはこう語った。「去年の秋の時点ではこのチームに戻ってくる可能性は5%以下だと思っていた」というプライスの想定外の残留の理由には、田中の争奪戦があったという。
先発投手陣の強化を見据え、メジャー10球団以上がポスティングによる田中獲得戦に参戦した。田中がメジャー挑戦を決断してから、ヤンキース入団の決まる1カ月間は投手のマーケットは条件高騰の一途をたどる田中待ちの状況となり、他のFA選手やトレードは冷えきった状況となった。大物過ぎるゆえに動きのなかったプライスは田中騒動のあおりを完全に受けた格好となった。